top of page
>
> バイオガスの利用方法
バイオガスプラントの構造
固定価格買取制度(FIT)がある現在は、事業の採算性を高めるためバイオガスを発電に利用することが基本です。しかし、バイオガスはその60~70%がメタンガスであり、メタンガスの成分は都市ガスに近似しており、その用途は発電機の燃料のほかにも以下の用途が考えられます。
1・2についての事例がほとんどですが、3・4についてはまだこれからの用途といえます。バイオガスの主成分はメタンガスですが、純粋なメタンガスではなく、二酸化炭素の他、微量の成分が混合されているため、車両の燃料や都市ガスと混合するためには精製する装置が必要となります。
また、精製装置を用意しなくてはならないことに加え、車両の燃料として使う場合にはガスを利用できる車両が必要となりますし、都市ガスの場合には近くに都市ガスの配管がなくてはならず、利用できる状況が限られています。
ガス会社によっては、バイオガス購入要領が定められており、この要領に沿ったガスに精製しなければ、都市ガスとしてガス会社に販売することはできません。
まだバイオガスに馴染みの少ない日本では、海外のようにガスとしての売買などといった事業性を見い出すことは、現在のところは難しく、日本と海外との政策に違いが影響しています。
さらに現在の日本では、送電系統に余裕がないことから、余剰電力の買取りも難しいところも多く、別の利用方法を余儀なくされることも少なくありません。しかし、それ以外の方法では収益性がなく、今後のインフラの整備など課題も山積しています。
bottom of page